学会委員会

2024年度委員会報告

開催回数
11回
委員長
久保千夏
委員
伊藤久美子、小川克子、斉藤千尋、竹生礼子、坂東奈穂美、平松己央子、三浦直子

2024年度北海道看護研究学会開催・評価の実施

 2024年度北海道看護研究学会は、札幌コンベンションセンターで開催し、定員制限のない対面開催とし、会場参加者数917名であった。
 演題発表は、口演が30演題、示説が17演題で、質疑応答が活発に行われていた。演題数は昨年度の29演題と比較して18演題増加した。これは、学会が11月開催となり、昨年度より演題募集期間が遅くなったこと、新型コロナウイルス感染症が5類となり、感染症対策に業務量が割かれていた時期の研究活動が再開されたことが影響したと考える。口演、示説会場ともに盛況であったが、示説会場が企業展示や休憩スペースと同会場内であったため、「発表に集中できなかった」という意見もあった。
 坂本すが氏の基調講演は、「看護の原点を温めて帰れるような講演だった」「元気をもらえた」「日常業務に忙殺され、辞めようと思っていたがもう少し頑張ってみようと思えた」といった声があり、学びと今後の看護実践へのモチベーション向上につながっていた。
 学会企画セミナーは、学会委員による看護研究のミニレクチャーと個別の研究相談を行った。相談件数13件で、相談枠は満了し、研究相談のニーズがあることがわかった。
 交流セッションは、2つのセッションが開催され、多くの参加があった。同時間に講演やセミナーが重ならないように配慮したことで、参加しやすいスケジュールなったことが推察された。
 ランチョンセミナーは200席の事前申し込みであり、1週間以内に満了となった。
 参加申し込みは、マナブルを活用したが、大きなトラブルはなかった。また、抄録をマナブル内でPDFによる閲覧ができるようにしたが問い合わせもほぼなかった。

2025年度北海道看護研究学会の企画

 多様化する社会の中で看護職は、働く場を問わず、人々の命と暮らしを守るために力を発揮している。そしてこれからも、新たな時代の看護を創造していくことが期待される。
 超高齢社会、生産年齢人口の減少など変化する社会の中で、多様な人のあり方や働き方、そして医療DXなどの新しい技術の進歩といった新しい物事のありかたと、普遍的な、看護にとって大切なものの両方に向き合い、看護が求められる役割を今一度考えることが必要になった。
 そこで、2025年度は、多様化する社会の中で新たな看護の価値を創造するために、看護の役割とは何かを考える機会とするため、テーマを「新たな看護の価値を創造する~多様化する社会の中で求められる看護の役割~」とする。プログラムは、基調講演、学会企画セミナー、交流セッション、口演・示説発表で構成する。会場の定員が500名となるため、会場およびオンデマンド配信とする。

【2025年度北海道看護研究学会】
開催月日:
2025年11月1日(土)
会  場:
北海道看護協会 

北海道看護研究学会の活発化に向けた方策の検討

参加者の確保、発表演題の増加、学会の質の向上を図るため、以下の方策を検討した。

  1. 演題数増加のため、各施設へ演題登録の広報活動を重点的に行う。また、研究相談のニーズに対応するための取り組みについて検討する。
  2. 魅力ある学会になるための企画・運営を検討する。
  3. 開催方法や昼食の確保方法について検討する。

2024年度委員会計画

  1. 2024年度北海道看護研究学会の開催
    (1) 企画、運営、評価
    (2) 発表演題の募集
    (3) 応募演題の査読、選考
    (4) 抄録集の発行
    (5) 交流セッション
    (6) ランチョンセミナーの開催
  2. 演題数増加のため、各施設へ演題登録の広報活動を重点的に行う。
  3. 研究に取り組みやすいサポート知性について検討する。
  4. 魅力ある学会になるための企画・運営を検討する。
  5. 抄録の掲載・配付方法について検討する。