「人と地域が『いきる』未来を」

社団法人北海道看護協会 会長 髙橋久美子

 平素より協会活動にご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
近年は地震や豪雨・豪雪等自然災害だけでなく、冬に全国各地で発災した森林火災など、人々の生活や健康を脅かす災害の発生が増加しております。北海道でもいつ災害や事故、新興感染症が起こるか、予測不能な時代となっています。いつも最前線で道民の皆さまの生命を守り、暮らしを支えてきた看護職の皆さまに、心より感謝と敬意を表します。

 2025年度北海道看護協会通常総会(2025年6月21日)において、「看護の質向上と役割拡大の推進」「全世代型地域包括ケアシステムの推進」「看護職等の確保と定着の推進」「危機管理体制の整備」「組織力の強化」の5つの方針と、15の重点事業に取り組むことが承認されました。

 2040年に向けて、看護職には医療・看護、特に人々の健康と生活を支える役割発揮が期待されています。日本看護協会では、2040年を見据え、看護が進むべき方向性、そのために何をすべきかを示した「看護の将来ビジョン2040~いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護~」を公表しました。北海道看護協会としても時代の変化に柔軟に対応しながら、看護職が誇りややりがいを持って、看護を継続できるように取組んでまいります。

 看護を取り巻く状況が大きく変化を続ける中、看護協会がこの広大な北海道で求められる役割を発揮するために、今年は皆さまからタグライン・ステートメントを公募し決定しました。「人と地域が『いきる』未来を」です。

道民が健康的に生き、地域が活性化するように。
看護に携わるものとして、地域住民の力になりたい。
未来に向かって歩み続ける北海道民を守り支えるために。
人と地域が『いきる』未来を創る力になりたい。

 あらゆる世代の人々がともに支え合い、暮らし続けられる社会の実現を目指し、そして最期を迎えるその日まで、その人らしい生活を送れるように支援する看護専門職として、会員の皆さまの声を大切にして協会事業を進めてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

公益社団法人 北海道看護協会
会長 髙橋 久美子