令和4年度 北海道看護協会方針と重点事業
北海道看護協会目的
看護師等の職業倫理の向上並びに看護に関する専門的な教育及び学術の研究に努めるとともに、看護師等の就業促進及び確保を図るための活動を行い、もって道民の健康と福祉の向上に寄与することを目的としております。
令和4年度 重点事業
令和2年からの新型コロナウイルス感染症の影響で、移動や「密」を避けるためWebシステムを導入し、令和3年度は支部での活用も進みました。研修等参加しにくかった方の受講が可能になった等メリットがあった一方、Web環境が整わず受講できない方もいました。対面研修でなかったことで、受講者間の仲間作りが難しかったという意見が多くありました。ウィズコロナ、ポストコロナに対応した方法を工夫して、令和4年度の事業を進めます。
医師の働き方改革で2021年10月には医療関係職種の業務範囲の見直しに関する法改正があり、タスクシフト・タスクシェアが推進されました。今年度は診療報酬改定の年でもあり、地域医療構想の実現等、次期の医療計画策定に向けた布石が示されると考えます。
2025年、さらに2040年を見据え、地域包括ケアの時代にあって、看護専門職としての力を更に発揮できるようにたてた令和2年度の方針を継続し、重点事業を見直して取り組みます。
方針1 看護の質向上と役割拡大の推進
重点事業
- あらゆる分野で活躍する看護職の実践力の向上と自律的な行動を支援するために、ICTを効果的に活用し、対面を組み合わせて、さらなる教育研修の充実強化を図る
- 特定行為研修の受講を推進し、研修修了者が活躍できるよう実践を支援する
- 看護基礎教育と継続教育の一貫性を図るため、看護基礎教育と看護活動の場の連携を推進する
- 准看護師の進学を支援する
方針2 全世代型地域包括ケアシステムの推進
重点事業
- 在宅療養を支援するために、外来看護機能の充実と在宅・介護領域で活動する看護職の育成・確保を推進する
- 全世代を対象とした地域包括ケアシステムの充実に向け、医療機関と「生活の場」で活動する看護職が専門性を発揮できるよう看護職間の連携や多職種との協働を推進する
- 道民が生涯にわたる健康づくりや様々な健康課題に対応できるように医療・介護等に関する情報発信を強化する
- 地域や施設の垣根を越えた看護職の活躍を推進する
方針3 看護職を続けられる職場環境づくりの推進
重点事業
- 生涯にわたる看護職のキャリアを支援するため、ナースセンター機能を強化する
- 就業継続が可能な看護職の働き方について普及し、活動を支援する
- プラチナナースの就業支援をはじめ、あらゆる世代の看護職の活躍の場を拡大する
- 子どもたちが看護に魅力を感じ、看護職を目指したいと思う取り組みを推進する