会長挨拶

社団法人北海道看護協会 会長 上田順子

医療と生活の両方の視点を持ち、あらゆる場で看護の力を発揮します!

 4月から訪問看護ステーションの役割を明記した新たな北海道医療計画と北海道高齢者保健福祉計画・介護保険事業支援計画が同時にスタートしました。また、診療報酬、介護報酬、障がい福祉サービス等報酬のトリプル改定があり、保健・医療・介護・福祉の一層の連携が求められています。さらに、健康寿命の延伸のための予防と健康増進への取り組みが不可欠だと考えます。
 これらを踏まえ、平成30年度は、昨年度からの3つの方針を継続し、重点事業の更なる充実をめざします。

1.全世代型地域包括ケアシステム構築の推進
 医療機関や介護施設、訪問看護、地域、学校、行政等のあらゆる場で活動する看護職が、地域のなかで医療と生活の視点からどのように役割を発揮するのか、将来への展望をもって意見交換を行い、共有します。また、3年目となる地域の看護職間の連携や住民の皆様との交流活動を推進し、住民の皆さまが病気や障がいを持ちながらも安心して暮らせるよう看護を提供する基盤づくりを進めます。
 新規事業として、病院から訪問看護ステーションへの看護師出向支援事業を実施し、在宅医療の推進に向け、更なる一歩を踏み出します。

2.看護職が働き続けられる環境づくりの推進
 看護職がワーク・ライフ・バランスを保ち、健康で安全に働き続けられるよう北海道医療勤務環境改善支援センターと協力し、職場環境の改善に取り組みます。また、看護師等の届出制度をさらに周知し、再就業支援を推進するとともに、地域応援ナース事業や助産師出向支援事業等を活用し、多様なキャリアを地域や施設を越えて活かせるよう取り組みます。
 新規事業として、北海道ナースセンター本所と5支所が協力して、施設を訪問し情報交換を行い、各地域に必要な看護職の確保・定着に向け、取り組みを拡大します。

3.看護職の役割拡大の推進と将来を担う人材の育成
 社会のニーズに応え、道内各地のあらゆる場で活動する看護職が自律して看護の専門性を発揮できるように、研修・教育の枠組みを検討し、クリニカルラダーを活用したキャリア開発と看護の質向上を支援します。また、特定行為研修制度の周知を図り、研修修了者の活動支援等看護職の役割拡大を推進します。
 新規事業として看護基礎教育の充実に向けて教育機関と意見交換し課題の検討を進めます。

 北海道看護協会は、これからも日本看護協会との連携のもと、道内42,000人余の会員一人ひとりの声を大切に協会運営に努め、道民の皆さまの健康と福祉の向上に貢献して参る所存です。

公益社団法人北海道看護協会
会長 上田 順子